A Case of Mature Teratoma in the Posterior Cranial Fossa mimicking Dermoid Cyst

Abstract

Teratoma は 2 胚葉以上の組織の異常増殖からなる腫瘍 であり，それぞれの組織が分化している場合と未分化な 場合で mature teratoma あるいは immature teratoma とし て分類される 39) ．Teratoma は頭蓋内腫瘍の 0.5～1.5％と まれであり，新生児期/乳児期および 5～14 歳の 2 つの発 症ピークがある 3) 10) 19) 24) 41) 44) ．通常，正中線付近に発生 し，松果体部(51％) ，次いで下垂体部(30％)で多く 6) ， 後頭蓋窩での報告例は少ない．Teratoma は胚細胞腫の一 種であり，その他の胚細胞腫と予後および後療法が異な るため病理組織学的診断が重要である．また，teratoma は，後頭蓋窩正中部に比較的発生しやすいとされる dermoid/epidermoid cyst と画像所見上，鑑別が難しいこと も報告されている 8) 44) ． 今回，臨床所見，画像所見および術中所見から der-連絡先：八巻雄介，〒 359-8513 所沢市並木 3-2 防衛医科大学校脳神経外科 Address reprint requests to：Yusuke Yamaki, M.