2 正会員 西日本旅客鉄道(株) 小倉土木技術センター(〒802-0002 北九州市小倉北区京町4-7) 3 正会員 (財)鉄道総合技術研究所 構造物技術研究部(〒185-8540 東京都国分寺市光町2-8-38) 4 正会員 (財)鉄道総合技術研究所 構造物技術研究部(〒185-8540 東京都国分寺市光町2-8-38) 5 正会員 首都大学東京大学院教授 都市環境科学研究科(〒192-0397 東京都八王子市南大沢1-1) 6 フェロー 大阪工業大学教授 八幡工学実験場(〒614-8289 京都府八幡市美濃山一の谷4) 道路上を立体交差する鋼鉄道橋では,道路を走行するクレーン車等に衝突される事故が報告されている. この事故が発生した場合,現場技術者は即座に列車を抑止させ,鋼鉄 道橋の損傷状況を調査し,抑止継続 あるいは運転再開を判断している.軌道や支承部,主桁等に著しい損傷が発生した場合,抑止継続の判断 は容易であるが,主桁下フランジの局部的な変形や面外変形のみが残留した場合,明確な運転再開評価法 がなく,現場技術者の判断に委ねられているため,この評価法の策定が課題となっている.本研究は,こ の課題解決を目的に,過去の損傷事例の調査結果および鋼材の材料特性,鋼桁の耐荷力特性を検討した. その結果,下フランジの局部変形および面外変形の限界量を明らかにし,運転再開評価法を策定した.