“…年に静岡県で初めて発生が確認された (Sawada et al, 1997;Tamura et al, 2002) .Ptx は標 的酵素であるオルニチンカルバモイルトランスフェラーゼの 活性を阻害し,その結果として葉に「黄色の明瞭なハロー」 を伴う病斑が形成される (Tamura et al, 2002) .このような日 本分離株の染色体上には,Ptx 産生に関わる多数の遺伝子群 や,Ptx に対して耐性の標的酵素をコードする遺伝子(argK) などが集積した領域(argK-tox クラスター)が存在している (Genka et al, 2006;Sawada et al, 1997Sawada et al, , 2002; 澤田ら, 2005) . 本病は韓国, イタリアおよびフランスでも発生している (第 1 表) .韓国では 1980 年代後半に発生が確認され (Koh et al, 1994) ,その病原細菌(韓国分離株)は非特異的毒素である 「コロナチン」を産生することが認められたが,Ptx 産生能は 検出されなかった (Han et al, 2003;Lee et al, 2005) .一方, 1992 年にはイタリアでも発生が確認され (Scortichini, 1994 (Sawada et al, 1997(Sawada et al, , 1999 (Vanneste et al, 2010(Vanneste et al, , 2011) .ただし,両者の cts 配列の違 いはわずかに 2 塩基のみであること,BOX-PCR や MLSA 解析に関しても両者間の差異は小さいことが認められて いる (Ferrante and Scortichini, 2010;Vanneste et al, 2010Vanneste et al, , 2011) .すなわち,これまでに 4 か国で分離されてきた pv. 牛山, 1993)が確認できた.一方,松山市と砥部町における発生 Takikawa et al (1989), Sawada et al (1997), Ferrante andScortichini (2010), Vanneste et al (2011) イタリア 1992 (Vanneste et al, 2010(Vanneste et al, , 2011 (King et al, 1954 ることが明らかとなっている(Ferrante and Scortichini, 2010;Han et al, 2003;Lee et al, 2005;Sawada et al, 1997Sawada et al, , 1999Vanneste et al, 2010Vanneste et al, , 2011 (Ferrante and Scortichini, 2010;Han et al, 2003;Lee et al, 2005;Sawada et al, 1997S...…”