“…移動ロボットやビークル自らが周囲環境をセンシングして移動物体を追跡(位置や速度,大きさを推定)する システムの構築は,様々な分野で必要不可欠な技術である.そのため,車載レーザスキャナやカメラ,ミリ波レ ーダを用いた移動物体追跡システムが提案され,実用化されている (Cho et al,2014, Fayad and Cherfaoui, 2007, Mertz et al, 2013, Mukhtar et al, 2015, Wang et al, 2015. 複数の移動ロボットが近接する場合,通信系を介して各ロボットのセンサ情報を共有することで,移動物体が 1台のロボットの視野外や死角に存在しても他のロボットから観測できるため,移動物体追跡の精度や信頼性が 向上する (Ahmad and Lima, 2013, Robin and Lacroix, 2016, Tsokas and Kyriakopoulos, 2012, Wang and Gu, 2012 , Hashimoto et al, 2014, Tamura et al, 2016. 近年,マルチレイヤレーザスキャナの普及により,それを利用した環境認識の研究が盛んである (Miyata et al, 2009, Zeng, 2013 …”