Field Observations of Ocean Currents and Waves Under Typhoons Exceeding Maximum Instantaneous Wind Speed of 50 M/S

Abstract

2 東海大学 沖縄地域研究センター(〒907-1541 沖縄県八重山郡竹富町上原870-277) 3 正会員 (国研)防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門(〒305-0006 茨城県つくば市天王台3-1) 本研究の目的は，温暖化時に東京湾，伊勢湾および大阪湾に来襲すると予測される強大な台風に匹敵する 台風下の流速・波浪の実測データ取得である．そこで，地理的条件から強大な台風の来襲確率が高い沖縄 県西表島網取湾においてWavesADCPを用いた現地観測を実施した． その結果，最大瞬間風速46.5 m/sの台風1513号，54.1 m/sの台風1515号および44.9 m/sの台風1521号時の 流速・波浪データの取得に成功した．そして，最も大きな暴風をもたらした台風1515号下において，短時 間ではあるものの海面付近から底面に向かって流速が大きくなるなどの特徴を示した．