2018
DOI: 10.1002/jja2.12269
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Fomepizoleを使用したエチレングリコール中毒2例の検討(Fomepizole for ethylene glycol poisoning: two case reviews)

Abstract: 要旨Fomepizoleはエチレングリコール中毒およびメタノール中毒に対する解毒薬として,日本では2015年1月に発売された。今回我々は,エチレングリコール中毒に対する2例の使用経験を得たので報告する。症例1は79歳の男性。認知症があり,保冷剤を誤食した。浸透圧ギャップは17.6mOsm/kg・H2Oと開大を認めた。エチレングリコール推定血中濃度は109.3mg/dLと高値であった。入院後,fomepizoleを投与したところ,来院20時間後の浸透圧ギャップは6.5mOsm/kg・H2Oまで低下した。経過中に軽度の腎機能障害が一過性に出現したものの透析を行わずに治療可能であった。症例2は36歳の男性。自殺目的で自動車の不凍液を飲んだ。浸透圧ギャップは30.2mOsm/kg・H2Oと開大していた。エチレングリコール推定血中濃度は187.2mg/dLと高値であった。来院後,速やかにfomepizoleの投与とともに血液透析も開始した。来院4時間後には浸透圧ギャップは1mOsm/kg・H2Oまで低下し,合併症も認めなかった。Fomepizoleは簡便かつ安全に使用でき,本邦においても今後は治療の第一選択になるだろう。透析… Show more

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