2019
DOI: 10.1007/s10872-018-0503-z
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Influence of water discharged from a reservoir on reclaimed land into Isahaya Bay (Kyushu, Japan) on the regeneration of NH4+ in the water column

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“…POM is transformed into both labile and refractory DOM via heterotrophic bacterial activities and eventually into inorganic nutrients. As a previous study reported the importance of organic matter decomposition in both red tides and hypoxia events in the northwestern Ariake Sea [14,33], future studies should evaluate the contribution of riverine DOM to organic matter decomposition in this area.…”
Section: Discussionmentioning
confidence: 95%
“…POM is transformed into both labile and refractory DOM via heterotrophic bacterial activities and eventually into inorganic nutrients. As a previous study reported the importance of organic matter decomposition in both red tides and hypoxia events in the northwestern Ariake Sea [14,33], future studies should evaluate the contribution of riverine DOM to organic matter decomposition in this area.…”
Section: Discussionmentioning
confidence: 95%
“…長崎県の諫早湾では,1989 年に国営諫早湾干拓事業が 着工され,1997 年には潮受け堤防の完成により,湾の約 3 分の 1 を占める湾奥部が閉め切られ淡水の干拓調整池 がつくられた 1) 。潮受け堤防完成による閉め切り後,湾 内の水質の悪化や漁業被害の増加が指摘されるようにな った。潮受け堤防閉め切り前には,赤潮が 10 数年間で 14 件であるのに対し,閉め切り後の 6 年間では 33 件発 生しており 2) ,赤潮発生件数は増加傾向にある。そのた め,諫早湾干拓事業と湾内の環境異変との因果関係が現 在も議論されている。干拓調整池は富栄養化が進んでお り,全窒素(TN)や全リン(TP)濃度は閉め切り後に はそれぞれ 3 から 4 倍にまで上昇し,近年も農水省の設 定した基準値(TN 71 µmol L -1 以下,TP 3.2 µmol L -1 以下)を下回ったことはない 3) 。また,有機物含量の指 標である化学的酸素要求量(COD)も,閉め切り前は, 4 mg L -1 以下であったのが,1997 年の閉め切り以降は, 農業用水に利用する場合の湖沼・貯水池の環境基準値で ある 5 mg L -1 を常に超え,近年は 7~9 mg L -1 ほどで推 移している 3,4) 。この調整池水は水位が基準値に達すると, 潮受け堤防の南と北に位置する排水門より諫早湾へ排水 されており,その排水量は,令和 3 年度では年間約 54 万 千 m 3 に及ぶ 5) 。この富栄養化した調整池からの排水が, 湾内の赤潮発生につながる窒素源となっている可能性が 指摘されている 6,7) 。しかしながら,調整池において無機 態窒素(DIN)が枯渇状態(0.7 µmol L -1 以下)である ことが度々観測されていることや 3,6,7) ,湾内においても DIN が枯渇状態(0.7 µmol L -1 以下)にもかかわらず赤 潮が長期間継続する現象が観測されており 7,8) ,赤潮の長 期化メカニズムには不明な点が多いのが現状である。 諫早湾において赤潮が長期化する理由の 1 つとして, DIN 枯渇下においては,調整池排水由来の有機態窒素の 分解により再生した DIN を湾内の植物プランクトンが主 な窒素源としている可能性が指摘されている 6) 。上述の 通り,DIN は調整池においても枯渇状態であることが多 く,例えば九州農政局が公表している令和 4 年度の調整 池の水質データでは,観測回数の半分以上は検出限界の 0.7 µmol L -1 以下とされている 3) 。一方で,調整池の有機 態窒素濃度の平均濃度は 72.0 µmol L -1 と常に高く,諫早 湾の平均濃度の 17.3 µmol L -1 と比較しても 4 倍以上高 い 3) 。既往研究の試算によると,湾内におけるアンモニ ア態窒素の再生速度は,調整池排水による影響下におい て 31.5~46.8%増加すると推定されている 6) 。そのため, 調整池排水由来有機物の分解により再生した DIN は,湾 内の赤潮を持続長期化させる要因の 1 つとなり得る。諫 早湾の植物プランクトンが尿素や遊離アミノ酸(DFAA) などの一部の溶存有機態窒素(DON)を直接利用可能で あることも,赤潮長期化の要因の 1 つとして考えられる を超えており 3) ,いずれの処理系においても培養後に濃 度が 20 µg L -1 以上まで増加した(Fig. 2a) 。この時の成 長速度は,全ての実験系間で有意差は見られなかった (ANOVA with Tukey HSD, p > 0.05; Fig.…”
Section: .はじめにunclassified