“…一方で,低学年 の児童や上肢の不自由な児童などは,長いドット コードを真っ直ぐになぞることができず,クラス メイトと同じ活動に参加できない事態が生じた. [3] こうした事態を受け,自分の力で(人の助けを 借りずに)クラスメイトと同じ活動に参加できる ように,ベンチャー企業(グリッドマーク株式会 社と株式会社アポロジャパン)と協働で,「紙の 上のドットコードに触れるだけで音声が再生され る」新しいドットコード技術を用いた教材の開 発・教育実践の取り組みを開始した. [4] 最近では, 国内外の共同研究者と共に,一つのドットコード に複数の音声や動画などをリンクできるグリッド マーク株式会社の優れたドットコード技術 [5] を 活用し,一人ひとりの困り感に対応した教材を開 発し,特別支援学校や通常学校で教育実践を行っ ている. [6][7][8] 今年度も,大妻女子大学の戦略的個人研究費を 用いて,大きく広がった共同研究のネットワーク を活用し,児童生徒一人ひとりの困り感に寄り添 った手作り教材の制作と教育実践に取り組んだ. 教材の開発には,これまでと同様,(1) マルチメ ディアをリンクできるドットコード [5] , (2) テキス トをハイライトしながら同期をとって読み上げを 行う EPUB3 [9][10][11][12] 対応の電子書籍とオーサリング 機能を有する電子書籍 [13] ,(3) 紙の上の画像など に動画などのマルチメディアをリンクし,スマー トフォンやタブレットで鑑賞する Augmented Reality (AR) [14,15] [1] (2) 「音声や動画などをリンクできるドットコー ドを普通紙に刷り込み,音声ペンなどで触れて再 生する」グリッドマークの技術. [5] (3)「テキストをハイライトしながら同期をとって 読み上げを行う EPUB3 対応の電子書籍 [9][10][11][12]16] [19] , 「そらいろのたね」 [20] , 「わたしのワンピ ース」 [21] [24] ,「はじめてのおつかい」 [25] ,「ぐりとぐ らのえんそく」 [26] ,「どうながのプレッツェル」 [27]…”