“…) 。また,幸運にも セーフサイトへ一次散布された種子であっても,齧歯 目による採食や貯食のための持ち去りが頻繁に発生す る (Janzen, 1982;Andresen, 1999;Koike et al, 2012b (Chambers & MacMahon, 1994;Vander Wall & Longland, 2004, 2005Dalling, 2005;Feer et al, 2013) Böhning-Gaese et al, 1999; 。一方で,熱帯や温帯において,分解生物の中で バイオマスが際立って大きい食糞性コガネムシ(コガ ネムシ上科に属する甲虫類 Coleoptera: Scarabaeinae; 以 下,糞虫と略記)は,多様な種子を土壌内に移動させ ることができる二次散布者として知られており,その 機能の解明に向けた研究は注目を集めている (Andresen & Feer, 2005;Vulinec et al, 2006;Nichols et al, 2008) Davis et al, 2002;Philips, 2011) Feer, 2005;Nichols et al, 2008) (Enari et al, 2011(Enari et al, , 2013(Enari et al, , 2016) 。その結果,住込み屋 11 種,穴掘り屋 7 種, 転がし屋 1 種,計 19 種をこれまでに確認している。こ の種構成は他の温帯地域(暖温帯,冷温帯寡雪地)と 類似していることから (Kanda et al, 2005(Kanda et al, , 小池ほか, 2006a(Kanda et al, , 2006bKoike et al, 2013Koike et al, , 2014 (Estrada et al, 1998(Estrada et al, , 1999Feer & Hingrat, 2005…”