2022
DOI: 10.1002/jja2.12701
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分娩の取り扱いがなくなった地域中核病院で経験した未受診妊婦の飛び込み分娩への対応(Case report of a pregnant woman without prenatal care presenting in labor to a tertiary hospital that does not handle deliveries)

Abstract: 要旨 妊娠中に妊婦健診を受診しないまま経過し出産時のみに医療機関を受診する飛び込み分娩は,ハイリスクな分娩である。当院では約1回/年の頻度で飛び込み分娩症例を経験していた。当院は2020年10月より分娩の取り扱いが中止となったが,今後も飛び込み分娩症例を経験する可能性があるため,分娩の取り扱い中止を契機にマニュアルを作成していた。今回,分娩の取り扱いが中止となってから初めての飛び込み分娩症例を経験したのでその対応について報告する。症例は19歳女性,腹痛を主訴に救急外来を受診した。救急科医師が飛び込み分娩と判断し,マニュアルどおりに対応した。産婦人科医師の診察後にマニュアルに基づいて東北大学病院への転院搬送の方針となったが,その準備中に分娩が進行し,想定していない救急外来での分娩となった。本症例を多職種で検証し,マニュアルの再検討を行った。転院準備中に方針が変わることや転院での分娩に時間的猶予がない症例では分娩室への移動を考慮することに修正した。

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