2022
DOI: 10.1002/jja2.12718
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感染性心内膜炎による脾炎からの脾臓破裂を来した1例(A case of splenic rupture owing to splenitis caused by infective endocarditis)

Abstract: 要旨感染性心内膜炎の合併症として,まれではあるが脾臓破裂がある。脾臓破裂は,感染性心内膜炎のために,脾臓に梗塞,膿瘍,感染性動脈瘤を形成し,その後破裂することが多いとされる。しかし,今回我々は,梗塞,膿瘍,感染性動脈瘤形成が認められず,感染性心内膜炎からの脾炎による脾臓破裂というまれな症例を経験したので報告する。症例は55歳の男性。発熱を主訴に入院し,血液培養でStreptococcus oralisが検出され,心臓超音波検査で僧帽弁に15mm大の疣贅を認め感染性心内膜炎と診断され,抗菌薬治療を行っていた。重度の僧帽弁逆流症を認めており,早期手術の方針であった。しかし,術前検査中に急性期脳梗塞,脳出血を認めたため,待機的手術の方針に変わった。その後の入院中に突然左側腹部痛と血圧低下を認め,ショック状態となり,CTで脾臓出血の診断で緊急脾臓摘出術が行われた。摘出脾臓の病理診断では,梗塞,膿瘍,感染性動脈瘤は認められず,びまん性に好中球浸潤が散見され,急性脾炎からの脾臓破裂と診断された。

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