2020
DOI: 10.1002/jja2.12485
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浸水被害による病院避難でのDMAT現場活動指揮の経験(Disaster Medical Assistance Team (DMAT) field activity in hospital evacuation during great flood)

Abstract: 要旨 平成30年7月豪雨災害での病院避難において我々はDMAT現場指揮救護所の運営を経験したため,得られた知見を共有する。平成30年7月豪雨により岡山県のまび記念病院で病院避難が発生した。平成30年7月8日,倉敷市真備町二万橋に消防,警察と隣接してDMAT現場指揮救護所を設営しおよそ7時間の活動を行った。全10隊のDMATが現場活動にあたり,35名の避難者を無事に避難搬送することができた。本活動によって救護所デザインなどいくつかの課題が見えてきたが,なかでも消防や警察,自衛隊との円滑な協働は優先課題であり,平時からの協議や合同訓練などの重要性が再認識された。災害は事前に日時や場所を同定できないため,多組織間での事前の取り決めや避難計画を準備しておくことが有事の活動の成否を分ける。特に病院避難を判断する閾値を事前に周知共有すること,周辺医療機関の患者転送受け入れを含むシミュレーションを行うべきである。病院単位のみならず地域全体から俯瞰した災害対策が望まれる。DMATはその中心となり今後も各組織をつないでいくことが求められる。

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