2021
DOI: 10.1002/jja2.12623
|View full text |Cite
|
Sign up to set email alerts
|

病院敷地外に設営された本邦初の新型コロナウイルス感染症中等症専用の臨時仮設医療施設についての報告:神奈川県第2波までの経過(A report of a 180–bed temporary prefabricated field hospital for COVID–19 in Japan)

Abstract: 要旨【目的】神奈川県は,湘南鎌倉総合病院に隣接する病院敷地外に,180床の新型コロナウイルス患者中等症専用の臨時医療施設を設営した。酸素投与が必要な患者,65歳以上および重症化のハイリスクの基礎疾患を持つ患者,自宅や宿泊施設での療養が困難な患者らの入院応需を,救急医を含む急性期診療チームが24時間体制で行った。本報告は臨時医療施設の概要と疫学的特性について記述し,診療機能の妥当性について考察を行うことを目的とした。【方法】2020年5月18日の稼働開始から10月23日までの入院患者情報を後方視的に解析した。【結果】期間中延べ399名の入院診療を行った。新規入院は平均2.6人/日で,入院時間帯は準夜帯(16~翌0時)が最多の48.7%を占めた。新規発症による初回入院が388名で,入院時CTを施行した382名中293名(76.7%)に肺炎像を認めた。酸素投与を必要とした患者は103名(26.5%)で,そのうち90名(87.3%)にステロイドによる治療介入が行われていた。酸素6L/分以上必要とした患者は37名(9.5%)で,12名(3.1%)が高次転送,15名(3.9%)が臨時医療施設内で死亡退院となった。【結語】新型コ… Show more

Help me understand this report

Search citation statements

Order By: Relevance

Paper Sections

Select...

Citation Types

0
0
0

Publication Types

Select...

Relationship

0
0

Authors

Journals

citations
Cited by 0 publications
references
References 9 publications
0
0
0
Order By: Relevance

No citations

Set email alert for when this publication receives citations?