2022
DOI: 10.1002/jja2.12709
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眼周囲外傷に対する救急診療の現状報告:記述研究(Periocular injuries in the emergency department: a descriptive study)

Abstract: 要旨【目的】眼周囲外傷は救急外来で頻繁に遭遇する外傷の一つだが,本邦において救急医による診療実態に関してはあまり知られていない。本研究では,救急医による眼周囲外傷の診療内容について評価することを目的とした。【対象】2016年1月から2017年12月までに当院救命救急センターを受診した眼周囲外傷患者を対象とし,記述検討を行った。【結果】全212例が対象となり年齢中央値は33歳(17.8–59.3)で,若年・男性の占める割合が多かった。受傷機転は眼周囲打撲が最多で55.7%(118/212)を占めていた。救急医による単独診療は全体の71.2%(151/212)を占め,他診療科へのコンサルトは28.8%(61/212)で行われていた。眼科・形成外科的緊急疾患は,眼球破裂を5.2%(11/212),外眼筋嵌頓を伴う眼窩底骨折を0.5%(1/212)で認め,眼窩コンパートメント症候群や外傷性視神経管損傷は認めなかった。緊急手術は眼球破裂8例に対して施行され,受診から手術までの時間は中央値309分(271–368),そのうち6例(75%)が6時間以内の緊急手術が可能だった。【結語】眼周囲外傷において約3割の症例において専門医へ… Show more

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