2022
DOI: 10.31219/osf.io/sbygt
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質的研究の科学性に関する⼀考察

Abstract: 近年, 外国語教育学の分野でも, 質的研究の裾野は広がりつつある。 質的研究は, 「研 究」という看板を掲げているのだから科学であるはずだ。 しかし, 質的研究が持つ「科学 性」について, 著者は明確な考えを持っていない。 また, 「質的研究は科学である」と聞 くと, 何ともいえない違和感を感じていた。 このままやり過ごすことはできたが, この違 和感を放置しておくと, 例えば将来, 運良く(悪く?)教え子ができて, 「質的研究をや りたい」などと言われたら, とても焦るだろう。 こんなことから, 質的研究については, いつかは自分の言葉で説明できるようにならなければ, という勝手な責務を感じていた。 また, 質的研究の発表を学会で見聞し, 発表者とフロアとのやり取りが噛み合わず, 拡散 する議論に研究の成果が回収されてしまうことを, とても残念に思っていた。 研究の向こ う側に多大な時間と労力を提供してくれた参加者がいることを思うと心が痛んだ。外国語教育メディア学会関西支部・メソドロジー研究部会(以下, メソ研)では, 著者 の勝手な焦燥感と, 質的研究が置かれている状況を改善していくために, 量的研究に加え, … Show more

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