2024
DOI: 10.1002/jja2.12893
|View full text |Cite
|
Sign up to set email alerts
|

院外心停止患者に対するコロナ禍での診療方針変更の転帰への影響(Impact of a change in treatment strategy on outcomes of out–of–hospital cardiac arrest patients during the COVID–19 pandemic)

岩瀬 史明,
宮﨑 善史,
松本 学
et al.

Abstract: 要旨【目的】2019年12月に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID–19)の流行を機に変更した院外心停止患者に対する診療方針の変更が妥当であったか検討すること。【方法】COVID–19期とコロナ禍前の同様の期間をCOVID–19前期として両期間に山梨県立中央病院高度救命救急センター(以下,当センター)へ搬送された院外心停止患者を検討対象とし,後方視的に患者背景,治療内容,予後を比較検討した。【結果】COVID–19前期840例,COVID–19期993例の1,833例が検討対象となった。病院前診療はCOVID–19期で有意に減少した。消防の覚知から救急隊の現場到着までの時間は8分から9分,病院到着までの時間も37分から39分と有意に延長した。病院到着後の心拍再開率は33%から21%へと減少し,入院率も23%から13%へ減少した。生存退院は6%と5%,神経学的予後良好も4%と4%であり,両期間に有意差は認めなかった。【結語】当センターに搬送された院外心停止はコロナ禍では,救急隊の現場到着が遅延し病院到着までの時間も延長していた。病院前診療が減少し心拍再開率,入院率は減少したが,生存退院,神経学的予後良好の割合… Show more

Help me understand this report

Search citation statements

Order By: Relevance

Paper Sections

Select...

Citation Types

0
0
0

Year Published

2024
2024
2024
2024

Publication Types

Select...
1

Relationship

0
1

Authors

Journals

citations
Cited by 1 publication
references
References 15 publications
0
0
0
Order By: Relevance