2019
DOI: 10.1002/jja2.12389
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頸部動静脈周囲まで深達した壊死性筋膜炎に早期局所陰圧閉鎖療法が奏功した1例(A case of successful treatment with early negative–pressure wound therapy for necrotizing fasciitis extending to the carotid artery and jugular vein sheath)

Abstract: 要旨 壊死性筋膜炎の治療法として局所陰圧閉鎖療法(negative–pressure wound therapy: NPWT)は広く行われている。感染が残存する場合のNPWTに関しては未だ議論があり,大血管露出部への施行は禁忌とされている。今回我々は,頸動静脈まで深達した壊死性筋膜炎に対する手術およびNPWTを行い,短期間に良好な創傷治癒を得た症例を経験したので報告する。症例は50歳代の男性。下顎右側第一小臼歯の抜歯から1週間後に,右頸部から胸部にかけて疼痛,発赤,腫脹が出現したため当院を受診した。血液検査と画像検査から頸胸部の壊死性筋膜炎と診断して,入院初日にデブリードマンを施行した。3日間連続で壊死組織のデブリードマンを行った後,感染が残存した状態でNPWTを開始した。NPWTを行うに際し,デブリードマンにより一部露出した頸動静脈の周囲には非固着性被覆材を充填し,その上から胸鎖乳突筋で被覆して出血を防いだ。3日ごとに創部を開放して観察し,壊死組織,不良肉芽の除去を行いながら12日間のNPWTを行った。第14病日には頸動静脈周囲の感染は制御され,肉芽形成も良好であったため分層植皮術を行った。植皮術後もNPWTを行… Show more

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