“…© The Japan Society of Mechanical Engineers 薬剤を保持する機能を付加した高次機能性磁性粒子の創製 (Patra et al, 2015, Erb et al, 2009, Weingart et al, 2013 , 腫瘍やがん細胞に対して効果的に薬剤を誘導する delivery システムの構築 (Takeda et al, 2007, Shapiro, 2009および目的部位に対して薬剤を放出するメカニズムの確立 (Müller-Schulte and Schmitz-Rode, 2006, Kim et al, 2008, Shamim et al, 2006を対象とした研究に大別される.近年では,これまで比較的対象とされてこ なかった磁場勾配を用いて血管内へ注入された磁性粒子を目的部位へと誘導する delivery システムの構築を主眼 とした実験 (Asfer et al, 2017)およびシミュレーション的研究 (Heinrich et al, 2015, Sharifi et al, 2019が遂行さ れるに至っている.また,従来の drug delivery システムに関する研究では,球状磁性粒子を対象とした研究が主 であった.しかしながら,磁性粒子調製技術の発展に伴い,棒状粒子などの非球状磁性粒子を対象とした研究が 近年において活発に遂行されるに至っている.さらには,球状磁性粒子と比較して細胞表面に対する吸着性能に 優れているという利点から扁平状磁性粒子を対象とした機能性粒子創製に関する実験的研究 (Wang et al, 2019, Lin et al, 2016, Truong et al, 2015, Goiriena-Goikoetxea et al, 2020 (Satoh and Sakuda, 2009, Satoh and Sakuda, 2010, Satoh, 2015a, 2015b…”