Leptospirosis and Jarisch–Herxheimer reaction: Table 1.

Severe Jarisch-Herxheimer Reaction (JHR) in a leptospirosis patient: A case report

“…The patient may have fever, chills, decreased blood pressure, altered consciousness, and other shock symptoms within a few hours after the administration of antimicrobial agents in spirochete disease. These symptoms are serious enough to cause a devastating incidence rate and mortality [ 8 ]. At present, extension literature search suggested that the selection and duration of antibiotics for leptospirosis, as well as the in vivo biological load, may be closely related to the progression of JHR response.…”

Jarisch-Herxheimer Reaction After Cephalosporin Administration in Syphilis

“…Later, there is often vasodilation and decreased peripheral resistance, leading to hypotension. There have been few reports of severe reactions requiring vasopressors for hypotension in patients with JHR after treatment of leptospirosis [6,7]. However, most patients recover spontaneously and require minimal supportive care.…”

豪雨災害後にショックを呈して救急搬送されたレプトスピラ症の1例(Shock due to leptospirosis after a heavy rain disaster)

“…我々は，本症例で循環動態が速やかに改善したショックの原因としてJHRの関与があったと考えている。JHRはスピロヘータ属などの感染症に対して抗菌薬を投与した際に，破壊された菌体中成分に反応して宿主のサイトカインストームが惹起され，数時間後に発熱や悪寒戦慄，血圧低下などを呈する病態と考えられている。通常，JHRは支持療法のみで24時間以内に自然軽快する 2)。梅毒やライム病で頻度の多い反応であるが，レプトスピラ症での報告も散見される 14)。本症例では家族からの病歴聴取のなかで近医受診歴が明らかとなり，その近医へ問い合わせたことでアンピシリン投与歴が判明した。レプトスピラ症に対し，一般的に有効であるアンピシリン投与後数時間で全身状態が増悪し，搬入時にはショック状態であったが，24時間以内に速やかに全身状態が回復したという臨床経過は，JHRの自然経過として矛盾しないものであった。本症例の場合は，心機能の回復に約10日間を要した経過が，24時間以内に改善を示すJHRの経過に合致しないため，JHRが心機能障害に大きく関わったとは考えづらいものと判断した。しかし，JHRで心機能障害が起こるのか，その場合にどのような自然経過をたどるのか，検索した限りでは信頼に足る文献的報告を見つけることはできなかった。そのため，我々の判断を客観的に支持する根拠は提示できない。むしろ，発症直後から心機能や心筋逸脱酵素の推移を追いかけた本報告は，JHRが心機能に与える影響を考えるうえで興味深い報告となりうるのかもしれない。なお，JHRには根本的な治療法はなく，支持療法を継続して自然軽快するのを待たざるを得ない。海外ではJHRの治療にステロイドが使用された報告もあるが，エビデンスは確立されていない 2)。…”